全国守る会について

全国守る会のあゆみ(抜粋)

全国重症心身障害児(者)を守る会は、1964年6月に、「たとえどんなに重い障害があろうと、生命をもち、生きているのです。それなりに生き、育ち、伸びるこの子らを生かして下さい」と訴え発足し、今日に至っています。守る会は「最も弱いものをひとりももれなく守る」という基本理念に添って、施設対策と在宅対策の運動をすすめ、親の意識の啓発と連携を密にするため全国各地に支部を置き地域活動、施設活動を行っています。

本会では幼児から成人に至るまでの児者一貫した支援の必要性を伝え続けています。
重症心身障害児(者)の福祉を訴え、医療を求め、教育を願い、ただひたすらにわが子の幸せを願う素朴な親の活動とその姿が社会のご理解を得、国を動かし、今日の重症児(者)福祉の施策を推進してきました。
『守る会三原則』『親の憲章』を遵守し、これからも新たな気持ちでこの子らを守りたいと思います。

守る会の三原則一 決して争ってはいけない 争いの中に弱いものの生きる場はない
一 親個人がいかなる主義主張があっても重症児運動に参加する者は党派を超えること
一 最も弱いものをひとりももれなく守る
親の憲章(親の心得)(生き方)
一 重症児をはじめ、弱い人びとをみんなで守りましょう。
一 限りなき愛をもちつづけ、ともに生きましょう。
一 障害のある子どもをかくすことなく、わずかな成長をもよろこび、親自身の心をみがき、健康で豊かな明るい人生をおくりましょう。

(親のつとめ)
一 親が健康で若いときは、子どもとともに障害を克服し、親子の愛のきずなを深めましょう。
一 わが子の心配だけでなく、病弱や老齢になった親には暖かい思いやりをもち、励まし合う親となりましょう。
一 この子の兄弟姉妹には、親がこの子のいのちを尊しとして育てた生き方を誇りとして生きるようにしましょう。

(施設や地域社会とのつながり)
一 施設は子どもの人生を豊かにするために存在するものです。施設の職員や地域社会の人々とは、互いに立場を尊重し手をとり合って子どもを守りましょう。
一 もの言えぬ子どもに代って、正しい意見の言える親になりましょう。

(親の運動)
一 親もボランティア精神を忘れず、子どもに代って奉仕する心と行動を起こしましょう。そして、だれでも住みよい社会を作るよう努力しましょう。
一 親の運動に積極的に参加しましょう。親の運動は主義や党派に左右されず、純粋に子どもの生命の尊さを守っていきましょう。