重症心身障害児は、ほとんど中枢神経に障害を伴い、心身両面にさまざまな機能障害がみられ、重度の肢体不自由と重度の知的障害を併せ持った状態です。
成人に達しても、精神発達は幼児期にとどまることが多く、運動機能も寝たきりまたは座れる程度です。
(下記、「大島の分類」、1・2・3・4の児者)
【大島の分類】
しかし、年齢に応じて、心理・行動の変化は起こりうるが、心身の状態の重篤さに見過ごされてしまうことが多い障害です。また、重症心身障害をきたす頻度は、1万人に3人弱程度であると言われています。
近年、周産期救急医療・技術等の進歩により、人工呼吸器や気管切開など医学的管理が濃い超重症児者(スコアによる判定)と呼ばれる児者も増えています。 5,6,7,8,9は重症心身障害の定義には当てはまりにくいが
① 絶えず医学的管理下に置くべきもの
② 障害の状態が進行的と思われるもの
③ 合併症があるもの
が多く、周辺児と呼ばれています。